お洒落の代名詞!?今時オーガニック系Aesopイソップシャンプーの鑑定
2017年10月26日
お客様がバルにあるシャンプーとかケア剤売っているお店が気になるそうで
これっていい製品ですか?
職業上、そう質問されると調べずにはおられないので
完全な独自評価してみます。
Aesopとは?
1987年創業、優れたスキンケア、ヘアケア、ボディケア製品の創造を
追求し続けるオーストラリア メルボルン発のブランド。
こだわって選び抜かれた植物由来成分と非植物由来成分を使用し、
最新技術と長年の研究の成果を組み合わせ最高品質の製品を提案しています。
すごい!長いことやっている!リピーター多しってことでしょう。
オーガニック系とは書いてませんがパッケージデザイン含めてそっち系でしょう。
ちなみに私自身がこれを使うかどうかを評価する基準は
こういう付加価値を大々的に宣伝している時点で使わない!
何故なら今までの経験則で全て成分的にイマイチだからです。
先日の不祥事を出したジョンマスターオーガニックもこっちですよね。
オーガニック、自然由来、ボタニカル、合成界面活性剤不使用、無添加
このような表記を全面的に出しているメーカーはあえて信用できないのです。
シャンプーの良し悪しの本質はそこにはないのですから。。
自然100%のシャンプーというのは成り立たない。
何故なら天然の界面活性剤レシチンなどがありますが
チョコレートの乳化作用程度の力しかなく洗浄には不向きだからです。
なので市場に出回る全てのシャンプーは合成界面活性剤を使用いる。
ただややこしいことに悪名高きラウレス硫酸naにしても
抽出する素材が天然由来のものなのか石油系かに分かれるのです。
天然系合成界面活性剤
石油系合成界面活性剤
この二種類になり、オーガニックや自然由来を全面に出してくるメーカーは
天然系の合成界面活性剤にあたります。
この場合の脱脂力に差はないのですが、響き的に天然系とすれば聞こえはいいですよね。
要するにその程度の違いなので天然なのか石油なのか?
そんなことを気にしてもあなたの髪質はちっともよくならないということ。
初めから合成界面活性剤しか使われていないという認識に変えてしまったほうが楽だと思います^^:
いやーお洒落ですね!店舗に行くとなおさらその雰囲気で高級感漂うことでしょう。
店内にはセレブの方たちがたくさんいてたみたいですw
特にイソップは、バーニーズとかBショップとかセレクトショップでも取り扱っているようで
まさにお洒落系ヘアケア剤として一日の長があるように思う。
お洒落なパッケージデザインが重要なのではなく!中身はどうでしょうか?
無添加、自然由来、オーガニック商法に引っ掛らないようにしましょう
オーガニック系が私は嫌いなわけではないですよ!
むしろ食もオーガニック志向ですし、お店のスタンスも基本的にその流れであるし
顧客様もナチュラル志向の方が多いですし私も食事についてなど勉強になることはたくさんある。
ですが私は髪の専門家です。そういうオーガニックな食なことでは盛り上がっても
あなたが待ち望んでいるようなオーガニック系商材をオススメすることは一切ない!
商売的に見ればきっとその流れに乗ったほうがウチの店みたいなコンセプトであると
そりゃ売れると思いますよ~営利的な目的であればね。
でもやっぱりそういうことができない性分でもっと本質を追求したい。
あなたの悩んでいることに対しての解決策を提示してあげないといけない。
ネットで探せばそれこそ山のような情報があるわけで
正反対の意見もあり残念なことにネット上の多くは何かしらの商売的な要素が加わり
本質が何がなんだかカモフラージュされている。
だからこそ専門分野の知識をお客様に還元して余計なお金を捨てないように
お手伝いしていかないといけないと思っております。
化粧品業界はメーカーの都合の良い化学に置き換えられる
大手はそんなことはしませんがちょっと小さいところだとそういうことがよくあることです。
オーガニック系に限らず顔が引きあがるとか癌まで治る魔法の水とか・・
そういうワケの分からない普通では買わないような製品であっても
藁をもすがる思いであったり、理論武装されて不思議と聞けば聞くほど正論に聞こえてしまう
やっかいな悪徳メーカーも山ほどあるのです!
だから私もたくさんの知識を自分が実験台になりながらもっとつけていかないといけない。
敏感肌やアトピーなどの肌の悩み、クセ毛や広がり、髪のダメージなどの髪の質感の問題
そういった悩みに対してこのようなオーガニック系の製品では解決策がないのです。
以前にも書いたことがありますが食は未精製のものが栄養価値が高いです!
しかし化粧品類のことであるとこの未精製で自然のありのまま!このような物は
アレルギー性が高いのです!例えばオリーブオイルを例にします。
食用オリーブオイルではオリーブの良い香りがして黄色くって少し粘度もあります。
食べるととても美味しいですし栄養価値も高い!
しかしその食用オリーブオイルをそのままヘアオイルとして使うとどうなると思いますか??
試したことがない方はぜひお試しください^^:
ベタベタでテカテカで何日も洗ってないような状態の髪になります。
髪にまったくなじまないのです。そして不純物も多く口に入れた場合
腸に到達する前に身体の機能としてしっかりと消化して分解されます。
髪や肌の場合はどうでしょうか?
分解されることなくそのままの状態のままです。
その不純物が悪さをして痒みが出たり赤くなったりするのです。
使い勝手が悪いだけならまだ気合で乗り切れる人もいるかもしれないけど
肌トラブルを引き起こす原因となるのです。
ですから食は未精製が良くても化粧品は精製度を高めないといけない。
化粧品グレードのオリーブオイルは粘性もなくサラサラで無色透明で無臭です。
これでようやく肌にトラブルを引き起こす心配もなく
髪に対しても馴染みがよくなりテカテカのベタベタにならないのです。
髪に上質なやわらかさを付与して自然な光沢感が出ます。
このように自然原料であってもその良さを最大限に引き出すためにも化学の力は必要です。
イソップシャンプーはこんな感じ。
■成分
水、ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸アンモニウム、ココアンホ酢酸Na、ココベタイン、コカミドDEA、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、フェノキシエタノール、加水分解野菜タンパク、アトラスシーダー樹皮油、ポリソルベート20、ラベンダー油、ベルガモットミント葉エキス、ローズマリー油、クエン酸、海塩、セイヨウネズ果実油、ティーツリー葉油、セイヨウハッカ油、ユーカリ葉油、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、香料
やっぱりラウレス硫酸Naでしたか・・
この感じは女性が大好きなロクシタンとかと同じ部類ですね。
ジョンマスターもこの部類になるわけですが・・
結局オーガニックでもなんでもなくパッケージデザインがお洒落で高級感があり
香りもアロマ系のナチュラルな香りに包まれながらクソ安い原料のシャンプーで洗っている・・
ただこれだけのことです。
ちなみに硫酸系はよくないよ!硫酸入ってたら使ったらダメ!みたいなメーカーもあるけど
そもそもラウレス硫酸とラウリル硫酸ではその性質も違うし
ラウレスだったら時と場合によって使った方がいい場合もあるので
一概に悪いと決め付けることはできないけどアミノ酸系界面活性剤と比べても
かなり安価な成分なので原価は知れているでしょう。
それを500ML5000円超えて来るからちょっと高すぎかな・・
ただ成分表記的によかった市販シャンプー
アミノメイソンボタニカルシャンプー!市販シャンプーは優れているのか?
アミノメイソン使うならイソップ使うかな~
それくらいニオイが好みでないし質感が最低クラスに悪いので・・
アロマ系な香りに癒されてるほうがまだ許容できます・・
ちなみに人工香料と天然香料でも原価が全然変わりますし
本物のダマスクローズなんかだとめちゃくちゃ高いです^^:
でも人工香料入れるよりも天然香料入れるだけでも私の中では評価は上がりますけどね。
もちろん今製作中のシャンプートリートメント全て天然香料にて製作しております。
今秋を予定しておりましたが満足行く改良を重ねていくと時間がどんどん経ってしまい
年内を目処に製作しておりますが間に合うかどうかまだ分かりません。
楽しみにしていただいている顧客様もうしばらくお待ちくださいませ。
イソップ製品の結論としては
香りはパッケージデザインでうっとりしちゃう!っていう方は
良い製品になることでしょう。
敏感肌や髪の悩みがある方には不向きだと思います。
あくまでも個人的主観ですから今現在気に入っている、
髪もいい感じという方は使い続けても問題ないと思いますよ。
それではまた!