白髪染めの失敗!暗くなりすぎた髪を明るくすることは可能?
2017年11月03日
こんばんは。
今週末は暖かくて天気もよさげでお出かけ日和ですね♪
ここのところ忙しくて電話にも全く出れておりません。
できる限りネットかラインにてご予約いただけると助かります。
来月分のご予約も埋まってきておりますので
顧客様は特にお早めにご予約ください。
今年はかなり予約が取りづらくなると見ています。
白髪染めって毎回サロンで染められる方と
たまーにサロンで染めて後は自分で染める方
サロン組ははよほどのことがない限り大変なことにはならないのだけど
自分で染める組の方は大変なことになっているケースが多い。
常連のI様
ご自身で和漢で染めている器用な方です。
BB7に赤MIXで染めておられる。
白髪の多い部分はいい感じの赤茶であるが
白髪量が少ない部分はほぼ黒という状態。
試しにストランドチェックしてみたものの脱色剤では無反応。。
根元は明るくて毛先にいくにつれて色沈みがあるいわゆるネモキンだ!
このネモキン状態になっていることが多いのが自分で染める組の特徴です。
自分で染めるホームカラー白髪染めは暗くなりやすい理由
自分で染める場合はほとんどの方がダメージを気にされることと手間などから
根元のリタッチがメインとなります。
根元は体温の影響を受けるため、髪質によっては金髪みたいになってしまうこともある。
塗布量の加減でも明るさは変ってくる。
根元だけ染めているつもりは実は塗布している最中に知らず知らずのうちに
毛先についてしまっている。それが積み重なるとネモキンになるのです。
徐々に色が重なりあい毛先はダメージしていると色の吸い込みが激しいため
希望色よりも極端に黒くなってしまうこともある。
我々プロの美容師は、そういったことも計算して薬剤をセレクトしたり
処理剤などで調整しているのです。
これはカラートリートメントであっても重なると濃く染まりすぎて
毛先が暗く沈みます。
白髪染めであってもお洒落染めであっても
暗くなりすぎた場合明るくすることは可能だと思いますか?
お客様が考えている以上にとても難しいことなんです。
黒髪の方が明るくする場合とは全く方法が変わります。
普通のカラーで明るくしようにも全く無反応で終了することも多い。
一般的な脱色剤では染料分解する力がなく、明るくなりません。
染料をなんらかの形で分解しなければ暗すぎた髪を明るくすることは不可能なんです。
そして特に白髪染めの場合は染料も濃いためより大変な作業になる。
ブリーチを使うことで染料分解可能ですが著しいダメージを引き起こします。
それに染料分解するだけではなく気をつけないと金髪程度まですぐ脱色しちゃいます。
白髪染めで暗くなっても金髪を黒染めしてもダメージせずに明るくすることはできます!
とまあここまでは一般的な昔からある方法で
今現在も進行形でやっているサロンも多いはずです。
でも時代はどんどん変化してきている。こういった場合かなりの覚悟が必要であったが
今はそんな大変なことではなくなってきている。
金髪にして黒染めしても全然いいよって感じです。
好きなように色を楽しんでってやっと言えるようになったかもしれない。
ブリーチや除染剤は過酸化水素も使うしアルカリだし
やっぱりゴワゴワ感が半端ない上に、染料分解以上に色を明るくしてしまうため
その後のケアがしばらくの間大変だった。
それがアルカリも配合していないし、染料分解以外の効能は一切なく
無駄にリフトアップしないので非常に計算しやすいオフ剤をこの度導入しました。
ブリーチオンカラー料金で染料分解した後に希望色をしっかりと入れていきます。
ちなみにアルカリ無配合だからといってもノーダメージとはいきません。
それでも一般的な染料分解のものよりはかなりの低ダメージであることは間違いない!
時間をしっかりと置けば完全分解するけど
今回せっかく赤を入れられているのでそれが残る範囲のところで分解を止めて
流してから、ビビッドすぎる赤を抑える感じのイメージでカラーしています。
いいかんじのやわらかさが+されたと思います。
白髪染めしているから明るい色は諦めよう・・
そんな心配もせずに暗い色から明るい色まで楽しんでみてはいかがでしょうか?
白髪だから隠すことばかり考えずに時にははじけてもいいとおもう。
暗すぎるよりもちょっと明るいくらいが1番目立たないと思いますよ~
それではまた!