ヘナの効果とヘナで赤くなった髪を明るくするには?
2017年02月20日
皆さんもご存知だと思いますが
100%天然色素で染めることができるヘナ
ヘアカラーで頭皮がしみたり
健康志向の方からすると最適なカラーとも言えるでしょう
植物の色素で染めるので、優しい染め上がりです。ヘナの葉には、ローソンという赤色酵素色素が含まれています。ローソンはタンパク質に反応してからみつき発色する性質があります。人の髪はもちろん、肌や爪も染まります。
古来では、クレオパトラが爪に塗っておしゃれを楽しんだり、ウールで出来たペルシャ絨毯などの赤い染色にも使われてきました。ヘナ100%で染めた場合
このローソンが、髪のキューティクルのすき間から浸透し、毛髪の97%を構成するケラチンというタンパク質(毛皮質)にアメ状に絡みつくことで髪が染まります。
ヘナの葉を乾燥・粉末にしたものをお湯に溶いて髪に塗ります。ヘナのみだと白髪はオレンジ色にしか染まりませんが、藍色の色素をもつインディゴ(ナンバンアイ葉)などを加えることで2種類の色素が重なり、濃いブラウンに染まるようになります。
ヘナの驚くべきデトックス効果
ヘナの成分「ローソニア・アルバ」が肝臓の毒素を排出する手助けをする
インドの伝統医学アーユルヴェーダによると
自然がもたらす万能薬とされている
皮膚病、止血、抗菌作用
体温を上げる働きがあるため
インドでは、ヘナを頭に塗って暑さを凌ぐ
このようにヘナには他の染色剤に比べると
安心安全であることが言えます
しかし粗悪な品も多く
よく吟味する必要もあります
ただし良いことばかりではありません
天然色素であるが故に
染まり上がりが読めない
髪質により染まり方も違います
そしてナチュラルヘナ単独だと
オレンジに染まり上がります
白毛の場合は薄めのオレンジ
アルカリカラーで明るくなった髪の
トーンダウンに使用すると
レッドオレンジに染まることが多いです
w様はオーガニック製品や
自然な製品がお好きな方
何度かやりとりさせていただき
なんのためのケアなのか?
その辺りのお話もさせていただきました
ヘナをした髪のカラーチェンジは可能か?
軟毛で細く少ない髪質のw様
このような髪質の場合
ヘナとの相性は抜群です
最も適している髪質と言えるでしょう
ナチュラルヘナをご自宅でされて
赤みが強く出てしまい
なんとか赤みを抑えてほしいと言うオーダーです
皆さんが知りたいのは
ヘナで赤く染まってしまった髪を
もっと明るい色にしたかったり
アッシュ系の赤みを抑えた茶色に
できるのかどうか?と言うことだと思います
ナチュラルヘナに限って言えば
明るくすることは可能です
ジアミンの染料が混ざったもの
インディゴ混ぜていたりすると
明るくならないことが多いです
今回はストランドテストを念のため行い
確認したところ
一般的なアルカリカラーで十分反応がありました
この方法で無理な場合は
脱染を行う必要が出てくるため
一般的なヘアカラーよりも強力なブリーチをして
ヘナ部分の染料を取り除き
再度カラーで染料を入れていく
ダブルカラーと言うプロセスとなります
今回のケースでは
根元リタッチ部分はヘナで染めていないこと
希望明度が高くないこともあり
通常のアルカリヘアカラーを使い
赤みを打ち消すアッシュマットを使います
ちなみに明度が上がると
染料自体が薄くなるので
赤みをカバーするのは厳しくなる
もし明るめのアッシュ系をご希望であれば
ダブルカラーでの施術となります
ナチュラルヘナで赤くなってしまった場合
色味をシビアに求めるのは無理です
比較的赤みを生かした感じで
明るくするのであればダメージも
そこまで大きくはならないでしょう
仮にブリーチをしたとしても通常のアルカリカラーのように
全部が取れるということも期待できません。
ヘナをするなら赤みはかなり残留すると頭に入れておいてください
まだここまでならなんとかなります
一般的なアルカリカラーの白髪染めと同じ感覚です
白髪染めを明るくするのにも
ブリーチをしない限り明るくなりません
これは染料が濃く
カラー頻度が高い白髪染めですから
色素の残留が常にあるからです
本当にどうにもならないのは?
硫酸銀もそのひとつ
ヘナのインディゴ染めは明るくならない!
ヘナの赤みが嫌だから
インディゴ混ぜたりして染める方も多い
もし、気分転換に明るくしてみたいな
そうどこかで思っているなら
インディゴで染めるのはやめてください
ほぼ黒に近い染め上がりまですることも可能です
これで染めてしまうと
ブリーチでも全く反応しません
反応したとしても真緑みたいな
とても変な色が出てきます
過去にどうしてもというオーダーを
いただき、ブリーチ数回しましたが
無理でしたw
これ以上すれば髪は限界というラインまで
行ったにも関わらずです
もしインディコ染めしていて
明るくしたいのであれば
その部分を全て切り落とさない限り
明るくならないので注意してください
このようにヘナには
メリットもたくさんある一方で
デメリットも多いのです
通常のカラーリングよりも
放置時間が長く効率も悪い
このような経緯から美容室で
ヘナのメニュー化が進まない理由だと思います
surでも未だに導入に至っておりません
ヘナでしか味わえないそのメリットのみに
焦点を当てたトリートメントメニュー
カラーとしてではなく
インナービューティーとして
今年はメニュー化できれば考えています
今回は濃いめの染料を使うことで
ヘナの色素を封じ込める作戦
いかがでしたでしょうか
ヘナのメリットとデメリットを把握した上で
ヘナで染めましょう
髪や地肌に良さそうという安易な考えで
1回でも染めてしまうと
今後のカラーとチェンジの際の大きな障害となります
今後もずっとヘナのみで染めていく
特に白髪染めの代わりとして使用していくのなら
ダメージの心配もなく
身体にも害がなく
安心安全な染め粉となるでしょう