ノンシリコンアミノ酸シャンプー??
2020年10月08日
ノンシリコンというフレーズが連想させること。
髪に優しい
身体に有害な物質が入らない
特に毛穴にシリコンが詰まってよくないという説を信じている人はまだまだ多い。
本当だろうか?
国内大手の研究熱心なメーカー
皆さんご存じ花王の見解
花王のヘアケア、スキンケア製品には、肌や髪に対して負担を与えないことを確認された原料が使用されています。
シリコーンも同様で、通常の使い方において、頭皮の毛穴につまることはないことを確認しています。すすいだ後に残る量はわずかですし、「髪表面には薄く広がりやすいが頭皮の皮脂とはなじまない」というシリコーンの性質からも、毛穴のつまりを起こすことは考えられません。また、他の成分の浸透を妨げないので、パーマのかかり具合やヘアカラーの染まり方に影響しないことも確認しています。
資生堂
シャンプーに配合しているシリコーンは、非常に細かい粒子のため、毛髪に過剰に付着することはありません。また、コンディショナーの成分として毛髪に残ったシリコーンも、次の洗髪時には洗い流されるため、毛髪に蓄積したり、毛穴に詰まることもありません。よって、シリコーンが地肌や毛髪にダメージを与えるという事実はありません。
このようにしっかりと研究しているメーカーはシリコーンの安全性を強調しています。
何故シリコンが悪物にされているのか?
これは化学技術が発展する前にシリコンはボロボロふけのように剥がれ落ちたり、安定性が非常に悪かったためです。
合成界面活性剤も同じことで過去の合成界面活性剤のラウリル硫酸Naは悪名高い成分であるが
これは脱脂力+分子量が小さいために肌内部への浸透が問題視されて、今では封印されている成分です。
現在はラウレス硫酸Naに改良されている。そもそもラウリル硫酸とラウレス硫酸を混同している方が多いので
全く別物だと覚えておいてください。合成界面活性剤が身体に悪い!という考えは過去の遺物であり
いつまでも古いデータを引用してるにすぎない。
そもそも化学的な分類であると石鹸であろうがアミノ酸系でも高級アルコール系も
全部含めて合成界面活性剤なのです。天然の界面活性剤としてレシチンなどありますが
乳化作用くらいしか期待できずシャンプーには不向きなため使用されていません。
シリコンの使う上でのデメリットとは??
シリコンのネガティブ要素としては、シリコンはあくまで皮膜成分で自身の髪質が良くなったわけではありません。
なので本来のダメージに気づかずにどんどん髪が傷んでしまう原因になる可能性があります。
ツルツルしてるのにパサついて広がるのはまさにこれ!
市販品とサロン専売品の差はここにあります。サロン用はシリコン控えめ処方なので質感が軽めであるのが特徴ですね。
我々プロが使う商材においてシリコーンは欠かせません。
一般ユースの製品と何が違うのでしょうか?
当店のオリジナルの美髪再生や縮毛矯正、髪質改善などにおいてもシリコーンは必要ですが
市販で販売されているシリコーンはジメチコンやアモジメチコン、シクロペンタシロキサンなどがよく配合されていますね。
これだけでは髪がツルツルするだけです。髪の主成分はケラチンたんぱく質で皆さんもご存じかと思いますが
カラーやパーマをすると流出していく成分で、ここに加水分解ケラチンを塗布すると毛髪を補修します。
しかし、これだけではただ塗っているにすぎず・・すぐに流出してしまいます。
これではもったいないというか何をしているのか分からない状態です。
ここで化学の出番です。痛んでいる毛髪は-に傾いており、+、、カチオン成分と言います。
カチオン化してあげると吸着性が高くなるのです。化学表記名では、ヒドロキシプロピル〇〇とかです。
更に低分子化した成分を毛髪内部に留めてから内部で高分子化させるヒート系ケラチン
シリコーンと結合させて水に馴染みにくくするシリル化。
そろそろやめときましょうかw他にもアルキル化エステル化、非イオン系とダメージに応じた
内部補修型トリートメントをしていくうえでこの化学装飾が必須であり
これらすべてを悪いというのならば毛髪の髪質改善効果が期待できません。
せいぜい油での保湿程度なので髪質に悩みがある方にとっては欠かせないものです。
ノンシリコンアミノ酸シャンプーって普通のこと
ノンシリコンアミノ酸シャンプーって見出しがあると何か特別なことのように感じるかもしれないけど
案外普通のことw一般的にシリコン混入シャンプーってそう数は多くありません。
当店のオリジナルケア剤のdefiシャンプーにもノンシリコンですよ。
実はシリコン以外にも質感調整剤はたくさんあって
シャンプーにほとんどの確立で入っているのがポリクオタニウムー10という成分で
これは何なのか?植物性の多糖体でこれも立派な皮膜剤です。
シリコンとの違いは、天然物なのか合成物なのか差。
これが配合されていなければ質感調整が難しい。
アミノ酸系であっても配合していないとゴワゴワになります。
サロン用シャンプーのほとんどがこの成分を配合しており。
ちょっと難しいんですけどコアセルベートという現象が引き起り、コンディショニング効果が高まる。
コアセルベートは陰イオン界面活性剤およびカチオン化高分子の相互作用のみで発生。
両性界面活性剤を加えた3分子の相互作用とすることでコアセルベート生成量が増えること。
defiシャンプーがリンスフリーで行ける理由でもあります。
ここの質感に相当時間を掛けましたからなかなかこの相互作用をうまく合わせるには処方技術が高くなければできないこと。
それをうまく融合させてくれた化粧品処方者の方には感謝しかありません。
ヒアロベールというカチオン系のヒアルロン酸、シルクがコアセルベートに上手く取り込まれるように工夫している。
シャンプーにシリコン無配合でいけるのもこのような理由からです。
オーガニック系無添加天然系はこうした化学作用を持たないものも多く、シャンプー後キシキシ、ゴワゴワしてまとまらないのも
こういった理由から。だから多くのメーカーではノンシリコンシャンプーと気軽に公表できるが、それは特別ではないことも
ご理解いただけたと思います。むしろ当たり前のことを特別なように謳うのは???
そんなメーカーほど普通にリンスやトリートメントにはガッツリシリコン入ってるしw
支離滅裂である。