縮毛矯正でくせが伸びていない原因と対策
2022年08月21日
山崎からのご来店。
兵庫県の端から時間を掛けて当店にお越しくださる。
その理由は・・
どこに行ってもくせが伸びていないから。
一見するとそれほど強くないように見えるが・・
中はこんな感じ。
とても強いくせ毛というよりも縮毛である。
細かいリッジの縮毛はそもそも伸ばすのが難しい。
何故!?縮毛矯正しているのにくせ戻りする理由3選!
- 還元剤濃度の不足
- アイロンの熱入れ不足
- 極度のダメージ
ちょっと難しい話になるけど
還元剤って1剤のことです。
1液でくせ毛の結合を一旦緩めていくのですが
これを緩めていない状態。
ここの見極めってすごく難しいので
熟練の美容師しかできない領域です。
これって要は髪質の見極めってことなんだけど
髪質って太い硬いとか以外にも
薬剤の効きも人それぞれ違うんです。
極端な話誰がやってもうまくいくような
とてもやりやすい髪質もあれば
ほとんどの人が伸ばすことのできない髪質もある。
伸びてないなら強くすれば?
こう思うかもしれないけど
ただ単に薬剤を強くすればいいってものじゃない。
薬剤を強くすると毛髪が耐え切れず
ビビリ毛になったり、切れてしまったりするのです。
今回のケースで言うと
撥水の髪なので
酸性矯正が相性が良い。
しかし酸性だけではくせが強いため
伸ばすことはできない。
そこでアルカリの矯正と併用する必要性があります。
これまた難しくて
アルカリ度、還元剤濃度
この二つと髪質とドンピシャに合わす必要がある。
ここが非常にシビアな部分で
このような強い縮毛を伸ばすには
相当毛髪を一旦軟らかくさせて
薬剤の浸透性を極限にまで高める必要がある。
ここでよくありがちなのが
髪が限界を迎えて
じっくり時間を置きたいのだけど
ビビリ毛になったり、切れたりして
本来の時間をきっちり置かずに流してしまう。
これが伸びない理由で最も多い原因。
アイロンの熱入れが甘い場合も多々あります。
特に料金設定的に安くしている場合
時間効率を考える必要があり
なるべく早く終わらすために
薬剤を必要以上に強くしたり
アイロンワークを疎かにしてしまうことがある。
くせが強ければ強くなるほど
アイロンワークには時間がかかる。
ここ!伸ばすために最重要ポイントだからです。
私の場合1時間はアイロンしている。
最後の極度のダメージについては
繰り返し矯正やカラーの履歴が重なり
相当痛んでいる方も多いのが現状で
髪は痛んでいればいるほど
形状記憶できずに膨らんでしまう。
補修性の高いトリートメントでカバーが必要です。
縮毛矯正は化学処理と物理処理
ここを論理的に考える必要があります。
1度深刻なダメージを受けてしまった髪は
元には戻りません。
長期間その影響は残る!
縮毛矯正成功の秘訣は
デジタル化できないアナログ施術!
時短と逆行した
丁寧な施術!
手間暇かけてこそしっかりと伸びるのです。
だから私は1日2名しか縮毛矯正の予約はお受けしない。
しっかりと髪質と向き合って
心を込めて伸ばせる限界が2名なのです!
情熱と覚悟を持って
心を込めてストレートにさせて頂きます!