縮毛矯正の失敗!ダメージ毛の修正は可能か?
2017年01月26日
縮毛矯正の失敗!
長年縮毛矯正していると失敗するリスクは高まります
今まで数多くのお客様の髪を触って
分かったことがある
それは本人にその自覚がないということ
もしくは縮毛矯正はそういうものと思っている人がいる
どういうことか?
これはsurで起きたノンフィクションです!w
お店で新規にご来店くださってカウンセリングをして
あ!全体的に根折れがしてますね!
どんな施術をされたんですか?
そうするとお客様の反応が???
根折れ?それ普通のことでしょ?
根折れしないと縮毛矯正ってかけられないんでしょ?
びっくりしたように話し出したお客様の顔が忘れられません
ウソのような本当の話
根折れしないと縮毛矯正ができない
チリチリのビビリ毛にならないとストレートにならない
そのように思われているお客様も少なからずいると言う事
長年縮毛矯正をしているS様
今回3回目のご来店
縮毛矯正は初めて担当させていただきます
画像では分かりづらいがかなりのダメージ毛
特に内側部分はビビリ毛です
軟毛で細くとても絡まる
久しぶりのこのヤバイ感じ・・・
縮毛矯正は何故痛むのか?
これは非常に奥深いです
色んな要因が重なる
知っていてほしいことは
どんな劇的な薬剤であろうが
すればするほどダメージは進行していきます
完全に痛まない縮毛矯正は現時点では存在しません
そういう意味では痛みの代償としてストレートになるのは事実
それを把握した上でどれだけダメージを軽減できるか?
このことが縮毛矯正において最も大切な部分です
今回の髪の状態になってしまった原因
・過度のアルカリ度、還元濃度が高い薬を何回も重ねた
・タンパク質や脂質など髪に必要な栄養の補給をしなかった
・耐熱を強化せず湿ったまま高温アイロンをした
・アルカリを髪に残さない処置をしなかった
こんなことが上げられます
そして左右でビビリ具合も違うことから
左右で違う人がアイロンを入れることでミスが起こったと考えます
このアイロン操作というのは
お客様からすればとても地味なルーティンにみえるだろうけど
実に奥深く、最も技術がいる作業なのです
そしてもうひとつ
髪質は人それぞれ違う
細い人もいれば太い人もいる
硬い人もいれば軟らかい人もいる
太くて硬い人はダメージしにくい髪質です
そういう方はこのようなダメージにはならないでしょう
ですが同じ太くても軟らかい人はダメージは進行しやすく
軟らかくても硬い人はダメージがしにくい
そして日々のホームケア
普段からコテで熱を入れていたり
ホームカラーをしていたり
ダメージはどんどん複雑に絡み合ってきています
そして一部の美容師さんは別として
今まで働いてきたサロンや知り合いのサロンなどを見てきて
感じることはストックしている薬剤の種類が少ない
それでは様々な髪質には対応できないと思うのです
縮毛矯正で失敗したダメージ毛は治るのか?
これは前述したとおり
髪の状態によりけりです
ダメージ度が浅ければ十分可能性はありますが
今回のケースでは軟毛で細い髪質です
毛髪がゴムが溶けたような状態で
コシが全くありません
コーミングが全くできなかったり
一度濡れると乾かない髪になってしまっている
髪内部が完全に空洞化しており
毛先に行くにつれて重さもなくなることから
本来のクセよりも伸びてくるクセが強くなる傾向にあります
これはダメージのほぼMAX値に近いため
薬剤をのせることは不可能です
こうなってしまうと髪の質感を調整もできませんから
結果的にカットするしかない
伸ばし続けてもメリットはありません
でも・・切りたくないS様!w
薬剤を付ける時点から絡まるので
難儀しました・・
そして本当に乾かない
薬剤をのせたのは根元から10センチのみ
それ以上はもう触れないほどダメージは深部まで・・
なんだか腑に落ちない結果となりましたが
今は私ができる限界です
今後、この根元部分が伸びていき
生まれ変わるまで3年や4年かかるでしょう
それほどまでに縮毛矯正でダメージしてしまうと
深刻だということ
そして失敗を防ぐには
あまりにも低価格なお店は自分の髪が丈夫でないと
思っている方ならオススメはしません
かといって値段が高いからといって
良いとも限らない
ノンフィクションでご紹介した方は
3万円ほどのところでしたから!w
そこがまた縮毛矯正の奥深いところです
S様が絡まないコームがあれば絶対買うと言っていた
ついに見つけてしまい業務で使用しております
本当このコーム!絡んでいてもスムーズに梳かせる
素晴らしいコームです
S様の場合は縮毛矯正は必要ないかもしれない
今、私が必死にトリートメントでなんとかするといった計画
モデルも何人か試したところ素晴らしい結果が出ております
この質感はちょっとsurオリジナルトリートメントでも出せないし
確実に凌駕していてちょっとこれ凄すぎ!って
ドキドキワクワクしながら実験最中です
後は経過具合を見てどうなるのか?
後は料金的なものも含めて
もう少し煮詰めていきます
縮毛矯正しなくてもスムーズ感であるとか
ツヤ感であったりそういったものを重視していけば
クセ毛ともうまく付き合えるのではないか?
そういうコンセプトで春までには必ずメニュー化いたします
そして、縮毛矯正、カラーやパーマするなら
その後のメンテナンスが大事
ここを怠ってしまっては良い状態はキープはできません
ご自宅でのホームケア、サロンケアと合わせて行いましょう
家でも車でもメンテナンスをするから綺麗に保てるのです
surではハイダメージから綺麗な髪になったというお客様が
とても多くて今までの髪が信じられない
もう戻りたくない・・そんな方がたくさんおられます
そして共通する特徴として縮毛矯正あてる頻度が減ったということ
私としては微妙な面もあるけど髪が綺麗になることはうれしい
S様も笑い話にできるくらいの状態にしてみせます
それではまた!