ヘアカラーの失敗!マット緑になった時の対処法
2018年07月21日
ヘアカラーの失敗!これはケースとしてはかなり減っている。
昔はよく合ったんですよ。理由は薬剤の調合が昔のがクリエイティブであったから。
色がないからMIXして美容師の感性で無限の色味を表現していく!実に面白かった。
だが今の主流のヘアカラーは違う!色味の種類は以前と比べてとても多くなり
単品で希望に近い色味を表現可能になった。
でも一歩間違えるとこんなことにもなるw
香住からいつも通ってくださっているT様だ。私がやったわけではないよw
ベージュ系希望だったのに気付いたら真緑でやり直しで紫を入れてもらったのだそう。
このやり直しの選択自体その美容師の技術を疑うがやり直ししたにも関わらず
それでもこの状態。色むらなんてものではなく町を歩けないレベルの失敗だ。
簡単に染められるようになったけど化学変化が加わる以上予期せぬ挙動があるもの。
香住からわざわざ通ってくださるくらいだからワケありなんです・・
しかも彼女の場合、どれだけ痛んでいても切りたくないというのだから毛先の組織は完全にご臨終。
せっかく・・髪の状態も少しづつ良くなってきた矢先のこと。
カラーくらいならどこで染めても同じだろう
その結果がこれなんです。髪はダメージすればするほど色がくすみ、マットに振られる。
その上にベージュをONしちゃうと緑になってしまうのだ。
T様のようにハイダメージ毛である場合、アッシュ、マット系にしたくとも毛先はのせてはならないのだ。
緑になるのだから。この場合一旦くすみを取るために高彩度の赤みを補うのが無難。
そこからの色落ち過程を楽しむのが1番だ!
根元も見事にネモキン状態です。ネモキンとは根元が金髪のように明るくなり毛先にいくにつれて色味が暗くなってしまう
逆グラデーションのこと。不自然極まりないヘアカラーの代表だ。ヘアカラー剤にも仕上がり明度7番8番などがあり
基本的には8番で染めれば8番の明度に染まることになる。ただこれさえも人により全くその挙動は異なり、8番なのに金髪っぽい仕上がりになることさえあるのだ。
薬剤に対して瞬時に反応するタイプは明るくなりやすく。逆に8番では黒に近い仕上がりの人だっている。
だから個々の髪質の見極めが非常に大切でこれは経験と勘が頼りになるのです。
とはいえ大多数は普通に染まるんだけどねw
ここまでおかしな色になってしまうと緑からの脱却にはかなり方法が限定される。
ブリーチすれば色素が抜けて簡単なのだがダメージがより進行してしまい溶けてしまうだろう。
なので修正にはブリーチを使うことはほぼない。
痛みをほとんど与えずに緑を抜く方法が実は存在する。ノンアルカリのため髪へのダメージはほぼない。
その方法というのは残念ながら企業秘密ですwここまで傷んでいると一般的な修正方法である補色を利用した方法でさえ
完全に緑を取ることができない。
シャンプー代で手早く塗って5分も放置すれば緑は抜ける。
アルカリでゴワゴワだった質感も瞬時にやわらかくしっとり仕上げることが可能。
これくらいまで緑になってしまうともう色味がどうだとか言ってられないのです。
ゴワゴワのアルカリダメージと緑を完全に取り去ること。
普通の女の子に戻してあげることが何よりも大切なことだ!
トリートメントもしているがカラーだけでこれだけツヤ感に差が出るのだ。
同じような悩みの方もご相談くださいませ。
それではまた!