ヘナと経皮毒!ヘナで黒くするならインディゴ!繰り返す必要あり
2024年08月31日
ヘナで黒く染めたいというオーダーを頂きます。
またヘナ染めに興味があって
今後やってみたいという方も
まず知っておいてもらいたいことがあります。
それは今までの白髪染めの代用ではないこと。
白髪染めのように無限の色があるわけでもなく
お手入れの仕方によっては
褪色もしやすく特にインディゴを+されると
ご自宅でご自身で色味を育てていかないとなりません。
少々手間がかかるのが自然染料の特徴です。
それが唯一のデメリット。
デメリットよりもメリットのが遥かに大きい。
添加物排除した食生活しても経皮毒カラーで全ては台無し!
添加物排除して
オーガニック野菜やヴィーガンなどの食生活に
こだわってヘルシーな生活を意識していても
経皮毒のある白髪染めをしていては
全くの無意味!というよりも
相殺というよりもマイナスでしかない。
ここで詳しく解説してますが
食べ物に含まれる添加物などは
内臓を通過するためその際にある程度の解毒が可能だからです。
一方の経皮吸収は直接血中に侵入するため
どこに行くのか分かりません。
毒をそのまま取り入れる形になります。
経皮毒を否定する方もいますが
経験上あると思ってます。
アルカリは浸透剤の役目。
更にジアミン染料は低分子です。
現にジアミンかぶれとは
顔がパンパンに腫れている。
経皮吸収されていないのなら
地肌付近の炎症に留まっているはずです。
分子量がジアミンほど細かくないヘナであっても
当日おしっこが緑になるといったことを
お客様からよくお聞きするので
ヘナでさえ経皮吸収されるのですから
あって当然でしょう。
極論、添加物バリバリ摂取してヘナ染めしている方が
身体には負担がないってこと。
天然染料で黒はできない!暗くする方法はインディゴ重ね塗り
天然染料で髪が染まるのは
ヘナ、インディゴ、ターメリック
実質この三つしかありません。
草木染めの染料で染めたとこの前お客様に教えてもらい
どこのメーカーのものか尋ねてみて
中身を確認すると塩基性染料が入っていた。
草木染めで衣類は染められても
髪は染まりません。
塩基性染料も化学染料ですよ。
分子量は大きめなので経皮吸収の観点では
大丈夫かと思いますが
カラートリートメントがこれ原料です。
染めた方はご存じかと思うけど
めっちゃ薄く染める。
なのでしっかりと染めたければアルカリ剤も必要で
そうすると結果痛みますね。
カチオン系なので髪をしなやかにする作用というか
トリートメント成分を一緒に配合できるので
ヘアマニキュアよりも質感がいいのがメリット。
この3つの天然染料では黒く染めることはできない。
ヘナはオレンジ、インディゴはブルーですから
色彩学的に見れば相殺されて茶色にはできます。
その割合を変えてダークブラウン程度にはできる。
2度染めをすればもう少し深くできるけど・・
私はあまり乗り気ではなく
費用や時間面を考慮しても
それほどメリットでもないかと。
オレンジを先に乗せることで
色は確かに暗くはなるんですが
これも私の体感上の経験即的な話になるのだが
どうもヘナが先に乗っているとインディゴを弾くんですよ。
多分ヘナで疎水に持っていかれるからだと思う。
痛んでいる髪に色が入りやすいのは
親水に傾いているからであって
ヘナをすることでそこが整う感じ。
ダメージ補修にはいいんだけど
白髪って皆さんどこが気になります?
もちろん出てきた根元でしょう。
根元の髪って痛んでないですよね?
痛んでないところにヘナで更に疎水に持っていかれると
次に乗っけるインディゴが弾いちゃうんですよ。
だから染まり悪いんです。根元の染まりがね。
逆に毛先は誰しもが多少は痛んでいるから
毛先はインディゴは乗りやすくて
色が沈みやすい。
ということは毛先は暗いけど根元は明るくなり
逆グラデーションになり不自然な感じになります。
仮に2度染めで均一になっても
インディゴが先に褪色して
1か月後はオレンジになってきます。
その際も毛先は黒いのに根元はオレンジなってくる。
これが私は嫌なので2度染めを推奨しないのです。
黒にはできないけどインディゴ単体で
重ね続けると遠目でみると黒に見えます。
光に透かすと藍の青さ
ブルーブラック?それよりももうすこし透明感があり
藍色です。
参考例
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このお客様も最初は白髪染めされてたので
当店で染められて
5年以上経ちます。
インディゴ単体でずっと染めてきたのだけど
最初からこんな綺麗な色になりません。
最初は黄色っぽいアッシュ系になる。
そこから薄い紫になったり
黄緑になったり
綺麗なダーク系に安定したのは
本当に今年に入ってくらいです。
紫の時期が長かった・・
その理由が判明したのです。
今までオーガニック系のmarks&web のシャンプーお使いでした。
良いシャンプーだと思うのですが
アラニン系のアミノ酸よりも
グルタミン酸系のシャンプーのが洗浄がマイルドなこと
絹由来の界面活性剤と金属イオン類の排除
吸着するヒアルロン酸をたっぷり配合している
defiシャンプーに変えていただいた所
一気に藍色になりました。
やはりシャンプーの性能で変わります。
ヘナのオレンジは変色しないけど
これがインディゴのシビアさ。
使いケア剤までも含めて考えないと
藍の深さや濃さに持っていくことができない
ご本人で育てていかないといけないので
水酸化を攻略されたのだと思う。
何度も何度も塗り重ねて年数が経過することで
こういった味わいのあるカラーになる。
すぐに黒くしたいなら化学染料しか方法はありません。
この領域になると完全に自分にしかできない
オリジナルカラーであって
化学染料にも表現できないお色です。
何故なら化学染料は髪が痛むので
ツヤ感やハリコシなど同じ状態ではないため
同じ色で染めたとしても違う色に見えてしまうからです・
年月を重ねて出てくる味わい深い色
ヘアカラーのヴィンテージ。
あなたにだけしか表現できないカラー。
それは白髪を隠す!という概念から離れて
貴方らしくお洒落に魅力的に
健康的に美しくなれる魔法のツール!
それがヘナやインディゴ。
あなたもぜひ!トライしてみませんか?