（染まらない）カラートリートメントで白髪染めを推奨しない３つの理由
2022年01月29日
毎月の白髪染め
髪も痛むし、地肌にも悪い。
それに最近髪が薄くなってきた気がする・・
こんな悩みを抱えているのではないでしょうか？
その解決策として急成長したのがカラートリートメント。
ブリーチカラーの必需品で青とか赤とかも
簡単に表現できる時代になってきました。
- 痛まない
- トリートメントのように使える
- 家でできる
カラー剤のようなアルカリ成分含まないため痛みません。
酸性のマニキュアのように収斂がないためきしみもありません。
トリートメント成分と相性がいいので
髪への吸着性が高く補修効果も期待できる。
そして１番のメリットは自宅でできる点。
経済性も高く
コロナ化ということもあり美容室に行くのを躊躇している方も
多いと思うので重宝するアイテムです。
ここまでメリットをお伝えしましたが
デメリットも存在します。
このデメリットを知った上で検討されてみて
それでも納得がいくようでしたら
染めていいと思います。
- 施術が難しい
- 染まりが悪い
- カラーチェンジが難しい
カラートリートメントで白髪を染めるのが難しい理由
ヘアマニキュアをされたことはありますか？
構造上ほとんど染まり方は似ているんです。
要は表面をコーティングするイメージで染まります。
トリートメント感覚でできる！？
なんて思っていたらダメ！
それができるのってブリーチ毛に毛先の色いれたいな！
そんな時には・・サッサっと塗ってOK！
と言いたいが実はそんなことはなく
私らプロの美容師でも通常のカラー以上にちゃんと塗らないと
ムラになるんです。塗るのがとにかく大変！
特に白髪となると伸びてきた部分
リタッチ部分を塗りたい。
そうなったときに地肌のぎりぎりから塗る必要がある。
地肌につくと色がしばらく付着して残ります。
マニキュアほどではないもののしばらく取れません。
色が黒いほどにその傾向があること。
そのためちゃんと染めるためには
コームなどで塗り分ける必要があり
塗布量も多めにしないと染まりません。
こうなるとお風呂場ではなく
洗面台で乾いている髪に塗布する必要がある。
カラートリートメントでちゃんと染めるには
塗る技術が必要ということです。
カラートリートメント染まりが悪い理由
塗り分けをしっかりしても1回では染まりきらない。
それがカラートリートメントです。
通常の白髪染めはダメージこそしますが
髪の内部に浸透して色が定着しています。
カラートリートメントは表面吸着なので
取れるのも早いです。
そのため最低でも週１，ちゃんと馴染むように染めるには週２．３回
これをやるのって相当労力がいるように思います。
私も実体験で毛先をブリーチして
部分的に青に染めてみたところ
青がしっかりと感じ取れたのは３日間です。
それ以降は全部取れるわけではなく
緑～黄緑になっていく。
この期間が相当な額1か月経っても取れていません。
defi アミノ酸シャンプーで洗っているのにも関わらずこの結果です。
完全に取れることはなく白髪も茶系からブラウンが取れて
緑っぽくなるか、オレンジっぽく褪色してくるのですが
完全に白髪に戻りませんがこの期間が相当に長いということです。
自分で塗る際の注意点
根元に塗っているはずが毛先までついていた。
これは掻き分けながら塗っているつもりでも
非常に高頻度でやってしまうと思います。
そうなると毎回毛先に色が重なるので
色が暗く沈んでいきます。
これは毛先ほどダメージしているため
色味を吸い込みやすいからです。
何度も繰り替えされると根元は明るく
毛先は暗くなってムラに繋がります。
白髪染めカラートリートメントすると明るくすることができない
これが最も致命的なのですが
サロンカラーの繋ぎとしてカラートリートメントする方も
おられるのですが
この場合染まり方に影響します。
私たちの業界から出ている美容室専売のカラートリートメント
これですら色が変色します。
通常の白髪染めの暗いのを明るくしていく場合
酸化染料だけOFFする方法を取れば
明るくすることが可能。
しかしカラートリートメントの場合それができません。
メーカーにより変色具合は変わると思いますが
主にグレーに仕上がります。
よくいえばグレージュ。
全体ならありなカラーですが染めるメインである
前髪やトップ付近のみグレージュになり
毛先は暗くなっているケースが多いため
ムラを強調する形にもなってしまいます。
そのため美容室で白髪染めされる場合は必ず
染めていることをお伝えしてくださいね。
カラートリートメントで染めた髪を明るくする方法は
現時点でありませんので
完全に色落ちするのを待つのみ。
それが2か月なのか半年なのか・・
それもなんとも言えないです。
というわけで私個人としては
カラートリートメントで白髪染めは
労力に見合った結果を得ることも難しいですし
気軽にチェンジできないということもあって
おススメはしません。
インディゴヘナに似た立ち位置ですね。
カラートリートメントだけでずっと染め続ける。
硬い意思をお持ちの方ならいいカラーになるかと思います。
地肌、髪質のことを考慮すると
私は白髪染めはヘナが1番だと思っています。
カラーチェンジもできるし、髪や頭皮にもいい作用を及ぼす。
オレンジという色味さえ我慢？許容できれば・・
１０年先を見据えた時に髪質と色味
あなたならどっちを選びますか？
