カラートリートメントで白髪染め代用は黒暗くなるリスク大
2021年10月02日
ここ数年で急成長中のカラートリートメント。
最大の特徴は痛まないことである。
白髪染めのように痛まなくて染まるのなら
もうカラートリートメントで毎回染めてしまおうかしら?
そんなあなたに物申す!
ちょっと待ってください。
確かにカラートリートメントはお手軽ですが
注意しなければいけないことも多くあります、
まずはご覧ください。
あれ!?こんなムラになるように染めたのかな?
少しの沈黙・・まさかこれは私がしたのか・・
一瞬頭をよぎったが・・いやいや待てよ、これは前髪の色がおかしい・・
後ろも毛先だけマットに変色している・・・
もしや!?カラートリートメントで染めました?
YESであった。
カラートリートメントの塗り方がムラになる理由
ではどうやって染めたか?
この手の製品のほとんどが
シャンプー後トリートメントのように馴染ませて放置とある。
5分〜20分程度の時間が一般的でしょう。
トリートメントのように馴染ませるとあるが
そもそもトリートメントではなく塩基性染料だから
素手だと手に色がついて取れなくなる。
特に爪はとっても色がつく。
つまり素手では塗れずに手袋必須である。
この時点でトリートメントの気楽さはない。
そしてココからが問題で濡れた髪に手に取った剤を
白髪が気になる部分に塗布するのは極めて困難である。
プロの私でも無理な話だ!
- 地肌に付着すると地肌が色づいてしまうため頭皮に付けないようにすること。
- 毛先に付かないようにすること
手で馴染ませるようなやり方ではどう考えても難しいのはお分かりいただけると思う。
カラートリートメントで失敗する本当の理由
この公式のやり方だと絶対失敗するね。
濡れた状態とハンド塗布、おまけに気になるのは
根元の際の伸びてきた白髪でしょう。
そこを染めたいからやるわけだが
ピンポイントに染めることは不可能だ。
公式のやり方でちゃんと伸びてきた白髪カバーをしようとすると
地肌にベタベタついてしばらく頭皮の色は取れない。
ウェットのハンド塗布ともなれば必ず毛先に付着してしまい
染めたいはずの根元よりも毛先がよく染まり暗く沈みすぎて
ムラになってしまったというのが今回のケースであり
おそらくどなたがやってもこういう結果になったでしょう。
こうなった場合の最大のデメリットは
次にサロンで染めるときに弊害が出ます。
カラートリートメントで暗くなった場合
当店自慢の黒染め落としが通用しません。
従来からのやり方であるブリーチによる脱染しなければ
明るくすることはできません!
痛まないはずのカラートリートメントが結果的に大ダメージへと繋がる。
これを防ぐ方法としてドライ塗布、刷毛塗りであれば
毛先の黒いのは防ぐことはできるが、ココまで来るともはや手間がかかりすぎること
カラーチェンジに影響するため
結果的に私としてはカラートリートメントはお勧めできません。
そんな労力の割には表面に薄く色づく程度なので
せいぜい2〜3日程度しかカバーできない。
どうしても家で染めたいのなら
通常の白髪染めで染めるべきです。
もちろんダメージは与えますが
そのダメージに関しては修復はできます。
暗くなりすぎても、チェンジもできます・
カラートリートメントはそれが不可能に近く
インディゴを明るくしたい場合の反応にとてもよく似ているんです。
だからカラートリートメントで染めるのは
今すぐやめてください。
それが私の結論です。