グレージュ!グレーにならずオレンジや赤になる原因とその対策
2018年12月07日
ヘアカラーで色味を変えて気分を変えたい!
ヘアカラーでぜひ楽しんでほしい。それは本音ではあります。
ですが理想と現実というものもある。今回は夢を潰すような話で申し訳ないがそんな内容w
インスタ見ているとグレージュがやはり流行り。昔から日本人は赤、オレンジなどのメラニンが強くて
アッシュ系グレー系というのは表現しにくい色だ!だからこそ外人のようなグレージュに憧れるのかもしれない。
確かにかっこいい!私も好きな系統である。ただしプロとしてお伝えしておきたいことがある。
ヘアカラーとは絵の具のように青とか赤とかグレーでも鮮やかな色にはならない。
絵の具は白いパレットの上、白い紙の上だからこそ色味をそのままに感じ取れる。
ヘアカラーの場合、日本人の場合ベースが黒で、通常のヘアカラーでは茶系の上に色味が重なり合うのだ。
つまり青にしても原色の青にならず、青茶、赤茶などになるわけで
グレージュでも同じくグレーに茶が混じるのだ。そうするとあなたが想像しているグレーとはかけ離れた色になっているはずだ。
イルミナでもスロウでもアプリエでもそれは同じこと。
いくら染料が濃くても茶を消すことはできない。あと髪質にもよる黄系メラニンを多く持つ人にとっては
グレージュを重ねるだけでも随分とグレージュに近い色味を表現できる。
ただ残念なことにこのグレージュ系にどうしてもしたい方の多くは赤みが強く出るタイプに多いのだw
赤みが強い髪をグレージュにしたいなら時間とお金がかかります
いきなり夢のないようなことをいってしまったが、赤みが強い場合は、この赤を取り除かなければならない。
それをするにはダブルプロセス、場合によってはトリプルプロセスになることもあり。
ブリーチをして赤みを極力削る必要が出てくる。最初のブリーチで強くオレンジが出るため
2回目でようやく薄い金髪になる。そこからようやく希望の色であるグレージュ系の色を表現していく。
このように赤みが強く出る髪に対しては手間がかかるのです。
そしてもちろんのことダメージも与えるし、通常のヘアカラーよりも価格が上がってしまう。
当店でブリーチオンカラーだとロングで2万円ほど。2回ブリーチした場合は3万ほどになる。
ここまですれば希望のグレージュの表現は可能だが、褪色も早い!
最初暗めになってしまうが濃く入れても2週間程度で色褪せてしまう。
なので4週間に1度は再度グレージュ系に染めなければならないということ。
もっと言ってしまえば時間もお金も惜しまないお洒落さんでないと長続しないだろう。
美容室の価格は不明瞭なことが多いため会計時にビックリしないためにも予備知識としてお持ちください。
お洒落なカラーを維持するにはそれなりのお金も必要になってくるのだ。
グレージュにしたいけどダメージを極力抑えたい場合
イルミナカラーのライトナーで脱色!これはブリーチではなく通常のヘアカラーの範囲で最大限に明るくする方法。
そこからブリーチハイライトを表面中心にON。途中オレンジに抜けてくるので1度ふき取って再度ブリーチ。
全体を脱色させて、ハイライト部分のみ2回ブリーチでようやく薄い金髪に。
ここから希望色であるグレージュを塗布
グレージュとはこのような本当のグレー!モノトーンなお色。
メーカーが違えば、色の濃さ、色持ちも違うため、surでは色により仕入れるメーカーを変えている。
たまにどこのメーカーのヘアカラー使っているんですか?って聞かれるけど答えは色々なんだw
今回はプリミエンスをセレクト。
全体ブリーチ2回は髪のダメージが大きいのでこの方法がもっとも低ダメージでいけるかなと思っている。
間にグレーが混じり合うことで、グレーとグレー茶の部分が合わさって全体的にグレージュに見えるのだ。
4週間に1度リペアされている。4週間後お会いすると金髪だがね・・・w
このように赤み系の色素が強い方にとって正調グレージュは手間もお金も髪のダメージも色持ちも悪いという
なんかいいことないような色味になってしまうけど、この色でしか出せない知的でクールな雰囲気を纏うことができるため
案外病みつきになっている人も多いのも事実。ファッションとの兼ね合いもあるだろうし、チャレンジしてみては!?
予算を抑えるために繋ぎとしてカラーバターなどで色素補正する方法もあり。
ブリーチされる場合はヘアケア剤を強化してお手入れされることはお忘れなく!
そしてそこまでの予算を投入できない場合の対策として
通常のヘアカラーで限界まで明度を高めてその日は終了して
1ヶ月後にハイライトを足す。その後は自宅でカラーバターなら低予算で始められる。。
何回かハイライト繰り返せば薄い金髪に近づいてくるため
半年程度で希望のグレージュに出来る方法もあるのでお気軽にご相談ください。