髪質改善酸性縮毛矯正の自然なストレート感で美髪になれる理由
2022年10月29日
酸性縮毛矯正が
インスタを中心に再燃している。
え?酸性ストレートって何??
痛まないの?
ダメージは比較的少ない。
ダメージしないわけではありません。
酸性ストレートって
10年くらい前に
スピエラやGMTと言った
新規の還元剤が登場して
痛まない!ってことで
ブームになったのです。
しかし蓋を開けてみると
事故が多発。
事故とはダメージのこと。
通常のアルカリ矯正だと
アルカリ成分でキューティクルを
開けて、還元剤(チオ)
これでタンパクの結合を一旦切って
アイロンして
タンパクの結合を繋ぐ。
これが昔からある
縮毛矯正のやり方。
今も基本はこれです。
どこのサロンでもやっているでしょう。
ただデメリットとして
アルカリによる髪が溶ける。
切れる!
親水に傾いて
髪が水を吸って乾かない。
アルカリ耐性が低いと
切れ毛が多くなる。
再結合させても
完全に元通りにはならず
ミックスジスルフィドが形成されて
簡単に言うと弾力や毛髪強度低下
何回も繰り返されると
かかり自体も弱くなる傾向にある。
ここは処理剤の使い方で
ある程度抑制は可能です。
アルカリ矯正は
とにかく真っすぐにしたい!
という方におすすめ。
質感が硬くなりやすく
乾きも悪くなる傾向がある。
繰り返しますが
処理剤や適性還元により
ある程度防ぐことは可能。
酸性矯正とは
アルカリ成分を含んでいないので
髪の膨潤がないんです。
アルカリがなくても浸透する。
これが大きな特徴で
質感がとっても軟らかくなり
いい感じになるのです。
どの程度のくせ毛が酸性縮毛矯正ストレートにおススメか?
この程度のくせ毛まで。
もちろん強めのくせ毛でも伸ばすことは可能。
アルカリの矯正って薬剤が決まっているんですね。
自分で還元剤濃度調整はできない。
一方で酸性ストレートは
用事調整といって
還元剤と溶剤に分かれているんです。
還元剤濃度を10%20%・・
美容師が髪質に応じて調整できる。
ですがもともと強い縮毛を伸ばすための
薬剤ではないんです。
チオで伸ばしやすい人
GMTで伸ばしやすい人
スピエラで伸ばしやすい人
はたまたMIXで行く場合もあるし
こればかりは現場の経験値でしかない。
いくらダメージは少ないからと
濃度を上げていけば
髪は痛むし
事故が起きやすい。
酸性だから軟化しないし
大丈夫だろう!
伸びないから濃度上げよう!
がんがんウェットアイロンで
無理やり伸ばした結果
炭化、断毛、チリチリ
こうなったらアルカリ矯正よりも
遥かにやばくて
修正できないし
切って伸びるまで待つしかない。
いいことばかりではない。
縮毛矯正の匠たちは
実際に否定的な意見も多い。
どっちが優れているか?
それはケースバイケース。
酸性ストレートしかやらないのは
ちょっと危険だと思う。
酸性矯正って
アルカリ使ってないのに
毛髪の奥底まで還元剤が
簡単に浸透しちゃうんです。
これをアイロン熱でブーストさせて
還元促進させてるから伸びるんです。
水分多めにして・・水抜きアイロン。
これって
1番ダメージしやすい環境でしょう。
相当の匠じゃないと
酸性矯正は扱いきれない!
私はそう思ってます。
最近になって酸性矯正の肝が
ようやく掴めた気がする。
最初はいいんですよ。
めっちゃ簡単に結果出るから。
問題はその後のafterなんです。
何回か繰り返していくと・・
必ずスランプに陥る。
あれ?なんかパサついてない?
思ったより伸びねー・・
てな具合にね。
これ毛髪に奥底に入った
還元成分は抜け切れずに
髪を痛めているんです。
酸化も甘くなる傾向にある。
だからこの問題がクリアになるまで
一時期酸性矯正を封印している時期もありました。
後問題としては
髪内部に補修剤を
留めることが酸性ストレートは難しい・・
これがアルカリ矯正のメリットでもある。
私としては使い分けていますが
毎月カラーしている方や
アルカリ耐性がない髪には
酸性縮毛矯正をおススメしています。
65歳の髪ですよ~
とてもそうは見えない。
女性の髪は光ってなんぼ!