カットはネガティブな感情を打ち消す断ち切り禊カット
2023年11月03日
日々色んな方と接していると
分かるようになる瞬間が来る。
私は霊感とかは全くないのだが
それでも何年も担当させていただいている
顧客様の場合
ご来店直後から何も言葉にせずとも
感情だったり疲れていたり
そういったものが感じるようになってくる。
病気の場合はすぐに分かります。
この感じるエネルギーというものは
目で見えるわけではなく感じるものです。
だから美容師とは感情をカットするものである。
私が美容師を志したきっかけが
ミーハーではあるけど学生だった当時
カリスマ美容師がやっていた番組
シザーズリーグです。
そのカリスマの一角である
綾小路竹千代さんという方がおりまして
カットは目で切るのではない
心で切るんです！
そして目を瞑って切った瞬間
かっけー！！ってなったのが全ての美容人生の始まりでした。
私も昔はネガティブの塊みたいな男でした。
それを強引にポジティブに変えるようにしました。
そのきっかけを与えてくれたのは
親父でもあり、コンサルの船井幸雄先生の本であったり
齋藤一人さんの本でした。
人生を変えるきっかけになる出来事でしたし
それに氣付きをくれたのが
今から１８年前独立して間もない頃
助けていただいたこのテナントの管理会社の
責任者の方でした。
こんな風に人生にはターニングポイントが
どこかにあります。
ちょっと話が逸れてますけど
こういった感情が分かる瞬間っていうものは
ネガティブなモノを感じ取った時にしか分かりません。
これはおそらく周波数だとか波動の問題であり
その波長が違うからこそ感じ取れるのかと。
後はいつもの感じとは違う。
表情であったり髪の状態
身体の状態。
そういった仕草で分かってしまうのだと思う。
お疲れのようですね。何かありましたか？
なんで分かるんですか？
隠しているつもりでもそういうのが分からないと
私は美容師のプロではないと思っています。
実は親の介護で毎日大変で
睡眠薬飲まないと夜も眠れないし
酷い時は寝酒するとのこと。
その影響で頭皮はガチガチに硬化しているし
肌のくすみも出ている。
その上、髪に元気がなく
前髪が全然伸びていない。
前回から4カ月も経っているのに伸びていないんです。
これは自律神経と直結してる部分だから当然なんです。
交感神経優位になり
全くリラックスできておらず
身体も緩まないから血流もよくならない。
滞りを解消するには
力を抜くこと！脱力です。
これができなければ
身体が本来一番心地よいバランスである
自然体にはならない。
意識をどこに向けるのかって
凄くて大切で現代人に最も不足していることの1つ。
自分の身体の内側の意識を向けて
自分自身と向き合うってことが重要です。
スタイル的な角度だけで髪を見れば
前回から4カ月も経っているのに
まとまりはいいでしょう。
でも先ほどの側面からスタイルを見ると
髪に艶もなくエネルギーが低い状態です。
いつもより少し短めの切りっぱなしボブをオーダー。
襟元ギリギリでブラントで切り落とす。
髪質もいいし自然とまとまる。
スタイルだけで言えばこれでも全然いい！
でも何だ？この違和感？
似合わせを無視している。
そもそもカットとは大まかな長さだけを
お客様に決めて頂き
その方のライフスタイル。
ファッション、体系、顔型、頭の形
これを含めた似合わせを美容師が表現するべきである。
具体的にこの髪型という風なオーダーは似合わせを無視している。
特に身体のラインに合わせて
カットは表現するべきである。
失礼ながら敢えて言わせて頂くと
前回ご来店時より太ったと思われる。
そのため、顔型か変わり、顔がバーンってなるんです。
切りっぱなしボブの真っすぐなラインだと
それが強調される形。
前髪が伸びていないってことは
その周辺の髪も細くなっていることから
トップが潰れて前からみた印象が
四角い頭になっていたのです。
ちょっとこれは違う！ってことで
そのことをお伝えして
もう少し動きををつけるため
トップにレイヤーを入れました。
本当はもう少しネープの髪は欲しい・・
切りっぱなしにした以上難しいのだが・・
こんな風にその時感じたことを
感じたままに表現していきたい。
これまた今度ネタとしていつか出すと思いますが
カットってとても重要ですし
よく梳かないでくださいっていうんだけど
これね絶対に梳くべきですよ。
真っすぐバツっと切ることが正解ではないんです。
それだと何の動きも出ない。
梳くっていうのも手法がたくさんあり
特に嫌って固定観念がある方は
セニングシザーでの梳きだと思います。
実はこれだと触った時の軽さは出るんだけど
見た目上の軽さって生まれないんです。
見た目上に軽さ、動き
ボリュームアップ、曲げたい方向に髪を動かす。
これってセニングシザーでは表現できなんですね。
質感カットって美容師の真髄だと思う。
ただ髪の量を減らすのではなく
動かしたい方向にくせ付けする。
これも梳くの一環だけど意味合いが全然違うので
私が梳くべき理由というのは後者の髪の方向性を
付けて束感を出して髪の立体的に表現していく
スライドカットが必要。
もしくはチョップカット、ストロークなどの
馴染ませ技術のことです。
そんな感じで当初の切りっぱなしから大きく
スタイルチェンジをしてレイヤーボブになりました。
オーダーとは違うモノを作りましたけど
結果的に満足していただき
軽くなって心も軽やかになって
表情も明るく感じた。
いつもならこうはならなかったでしょう。
でも今のお客様の感情では躍動感をだして
軽さを表現したほうが心もスッキリ
気分一新できる！？
それが切りっぱなしを作り上げた後に
私に降りたインスピレーションです。
カットは悪いモノの断ち切り
禊にも繋がります。
清めて邪気を寄せ付けない。
そのためには髪にツヤ感
ここは外せない要素です。
