インディゴヘナで明るいカラーにする場合の弊害
2021年02月13日
インディゴを５年繰り返した髪
これをどうしても明るくしたくて頑張った結果の状態。
他店で５年間インディゴ染めを繰り返して黒になった髪を明るくした結果
ボロボロの髪に愕然・・夜も寝れないほど悩んでいるとのこと。
以前にこのような記事をアップしたがこの方法ではあかるくならないのだ。
理由は５年もの蓄積したインディゴ。
たった２回でもその影響はずっと残るのである。
多くの美容室が何故ヘナを導入していないのか？
自然染料は髪にいい！というメリットしか伝えていない？
結果的に情報リテラシーの差なのかもしれない。
そもそもの今回の大ダメージを喰らった最大の原因は長年担当していた美容師にある！
5年もの間インディゴを施術していたにも関わらず、お客様には色味を少し変えて明るくしたいと
気分転換を考えていた。相談した際に、いいですね～っと同調している。
後日ハイライトで明るくしましょうとのことで、試みたものの全く変化なし！
お客様の髪は抜けにくい髪質ですね。後日再トライしましょう！
そして２度目も同じ結果となり、その時も同じ回答であった。
つまり、担当美容師もお客様と同レベルの知識でしかないということだ。
回数を重ねたインディゴはどれだけブリーチしても緑にしかならない。
それでも強引にトライしようものなら髪が破綻してしまうのだ。
ようやくお客様は不信感を抱き、ネット検索でインディゴ染めは明るくならないことを知る。
それでも諦めたくない気持ちから別のハイトーンカラーの得意な店で
２度ほどブリーチをして
今のような溶けそうで切れ毛がひどい状態となった。
こうなってしまうと髪型そのものにまで影響が出てしまう。
髪にいいと始めたインディゴなのに５年間の努力が一瞬で水の泡になってしまったのだ。
私ならインディゴ染めを始めるにあたり必ずこのように確認する。
１度染めてしまうともし気分が変わって明るくしたいと思ってもできないですけどよろしいでしょうか？
インディゴ染めを決心するならそういった誘惑に負けないという覚悟を持って染めてください。
もしこのことを先に伝えていれば
今回のような悲惨な状態にはならなかったのではないか？
そういう意味でも担当していた美容師の罪は重い。
多くの美容室が何故ヘナを導入していないのか？
多くの美容室でヘナを導入していないのか？
これについては主に二つ。
- 時間がかかる
- カラーチェンジができない
時間効率が悪い上に手間もかかるため敬遠されがちである。
しかしそんなことよりもやはりカラーチェンジができないことが最大の要因である。
ファッションにはシーズンごとのトレンドがある。
そのテイストに合うヘアカラーにしたい！気分を変えたいなど
そのお客様の欲求に応えられないからである。
できれば私もできませんとは言いたくないのである。
それはおそらくどの美容師でもそうであるはずだ。
だからこそ知識をたくさん身に付けてきた。
今までは痛みを理由にお断りしていた案件なども
今では何てことなくできてしまう。
それは知識でカバーできるのだが、インディゴ染めは現代化学でも不可能なのだ。
痛みすぎた髪は髪型にまで影響する
痛みすぎると毛はブチブチと切れてしまう。
それはまるでスカスカに梳かれたかのごとくまとまりのない髪になる。
更にブリーチは内部のタンパク破壊も強烈なので、髪の強度も著しく低下する。
つまり、髪内部もスカスカであり、髪に重さが全くない。
例えるなら綿菓子のような比重の軽いふわふわした状態である。
インディゴ染めを選択している時点で白髪染めの代用であるから
世代的にも３０代後半以降である。
この世代は髪のうねり、エイジング毛などが気になるのだが
これが痛むと更に深刻な状態を引き起こす。
倍・・いや何倍にも強化されて扱いづらさが表面化する。
色で悩み。ダメージに悩み。髪の扱いづらさに苦労し
もう精神が病んでしまいそうなのが現状なのだ。
この時代にありがちな・・調べれば調べるほどに妙な倦怠感と不安感と虚無感。
実に辛かったことかと思う。
髪色は元に戻せなくても、髪のダメージに関しては
かなりいい感じにできます。
特に今回はたんぱく質補給ですから
相性のいいトリートメントが美髪再生トリートメント。
ここは最新の化学技術を武器に戦えるのでご安心を。
いかがでしょうか？
髪にしっかり栄養補修してやると自然に艶感が出てくる。
色の補正は何一つしていないのに状態が整ったように見える。
髪のダメージは色調変化にも及ぶのだ。
インディゴ染めを明るくカラーチェンジするたった一つの方法
インディゴはこの方のような緑とはわけが違う・・
通常のヘアカラー・・ブリーチが有効で
緑から脱却はできます。
インディゴになるとどんなに強い薬を使っても取れない・
インディゴで染まった部分を明るくするのはあきらめましょう。
どうしてもという場合は・・
ブリーチを３回程度して全体をダークグレイ、マットベージュなど
寒色主体にすればまだ馴染みます。
しかし自然染料を選択した以上、失われるものが余りにも大きいので
伸びるのを待つのが最善です。
つまり、明るくしたい場合は根元のリタッチを白髪染め６レベル程度で行い
2年、3年かけてインディゴ部分をカットで切り落としてしまうしかないということです。
インフォームドコンセントが何よりも大切ということです。
